馬券の損益分岐点を考えてみる

馬券から離れて一週間。競馬に興味はあるけれども、馬券に未練を感じていない。いつか買いたくなるのかもしれないけど、今の気持ちを大切にしていきたい。

今回は馬券の損益分岐点について考えてみたい。意味が分からなくても読んでください。読めばわたしの病気具合が分かると思います。共感した人も病気です。素直に認めましょう。

そもそも馬券に損益分岐点なんかあるわけもなく、以下に続く内容は馬券を買う人特有の思考みたいな話です。馬券から完全に離れてしまったら、特有の感覚を失ったら、きっと書けない記事なので今書きます。いつの日か、いい思い出になると思うので。

馬券を買わない人からしてみると、「負けた金額分のお金があれば、~できたのに」ということが真っ先に思い浮かぶと思います。このタラレバは馬券購入者には通用しません。馬券に使ったお金で夢を買っています。外れたのは結果論で、買ったときはいくら増えるかしか考えていません。負けたときのことよりも、勝った未来の方が思考として優先されます。なので、あまり苛めないであげてください。

話が逸れましたが、その負けてしまった「金額」と「できたかもしれないこと」を天秤にかけて、馬券を買うほうが得か、買わないほうが得かを考えていきたいというのが今回のテーマです。「金額」については1レースにおける一定の組み合わせの券種が買える金額で書きます。馬券は青天井なので1点100円という縛りもつけます。

 

(1)100円

■馬券

全ての馬券の基本であり、最低レートです。単勝を買うもよし、複勝を買うもよし、三連単一点買うもよし。そもそも、複勝とワイド、同着を除けば的中の組み合わせは1つしかないのだから、これが究極とも言えます。

■できること

安めのジュースやパン、あるいはお菓子などが買えますが、消費税も上がってきていることでワンコインだけで買えるものは少なくなってきていると思います。どうせなら馬券を買いましょう。無限の可能性があります。

 

(2)300円

■馬券

馬連、ワイド3頭ボックスが買えます。人気2頭+穴1頭で堅実にいくもよし、穴3頭で大きめの配当を期待するもよし。色々と幅広い楽しみ方が出来ると思いますし、馬連なら万馬券も狙えます。ワイド3頭ボックスはうまくいけば3つ全て的中になることもあります。これはとても気持ちがいいですよ。

■できること

コンビニでパン、おにぎり、ホットスナック、飲み物、お菓子あたりは不自由なく買える金額です。組み合わせ方次第ではおにぎり2つ、お茶1つもいけるでしょう。立派な食事です。でも、1食我慢すれば万馬券の夢が見れます。

 

(3)600円

■馬券

馬連、ワイド4頭ボックス、あるいは馬単三連単3頭ボックスが買えます。4頭拾えるので、穴もより狙いやすくなります。また、馬単は大体が馬連の倍の配当になるので、うまく狙えれば効率よくお金が増やせます。そして、馬券最大の配当が期待できる三連単も楽しめます。夢はますます広がりますね。

■できること

普通のお弁当が買える金額です。お店に行っても、十分な食事が楽しめます。また、交通費としても少し遠出ができます。コミックも1冊買えます。食事だけでなく趣味も楽しめる金額です。しかし、遠くに行くよりも、漫画を読むよりも、美しいサラブレッドが駆け抜ける熱いレースを楽しむことの方が人生において意味があるのではないでしょうか?どうせなら三連単を当てる快感を味わってみませんか?

 

(4)1000円

■馬券

馬連、ワイド、三連複5頭ボックスが買えます。5頭も選べる贅沢を味わえます。自信がないときにオススメです。また、1番人気を消した2~6番人気のボックスは案外オッズが跳ねあがることもあります。もうこれはジャパニーズドリームです。しかし、1レースで使う金額が4桁に入ってくると財布が薄くなるスピードが加速します。ヒリつきましょう。

■できること

うまくやれば1日過ごせます。どこかの施設で数時間潰すこともできるでしょう。

食事に使えば満足のいく量、質の食事が期待できます。少し高めの喫茶店のコーヒーを飲むのも良いでしょう。QOLの向上を図れる金額です。ですが、一つだけここで思い出してください。ミスドでたくさん並んだドーナツから5つ選べるあの幸せを。いきましょう、1000円で夢を掴みましょう。

 

(5)2000円

■馬券

馬単5頭、三連複6頭ボックスが買えます。GⅠなどで売上がある大きいレースで混戦時はこのような馬券が思わぬ配当にありつける近道です。情報量も多いため、6頭を選びだすのは難しいかもしれませんが、それも馬券の楽しみ方の一つです。人気馬だけではなく、穴を入れないとこのあたりから取ってマイナス(トリガミ)が発生しうるのでそこは注意しましょう。

■できること

一般的な生活におけるだいたいのことはできます。映画だって見れちゃいます。漫喫、カラオケに行くのもいいでしょう。スパやサウナでもお釣りが来ます。気分をリフレッシュすることで人生がうまくいく気がしてくる金額です。でも、これらは実はもっと安く済ませられることでもあります。同じ充実感を得られるなら、あえて2000円を使う必要はありません。GⅠを当てにいきましょう。友人に自慢もできます。

 

(6)6000円

■馬券

三連単5頭ボックスが買えます。組合せ次第では10万、100万の配当まで見えてきます。帯(100万円以上の配当)を取れたら、贅沢の限りを尽くせます。海外旅行にだって行けちゃいます。6000円で人生を変えましょう。三連単なら配当も5桁が基本なので、一回当たりさえすれば大体原資を回収できます。

■できること

小旅行もできるし、かなりいい食事を楽しめます。後輩や部下に軽く食事を奢ってあげることもできます。飲み会なら二次会まで十分に楽しめるでしょう。人間関係を発展させるのに有効な金額です。これはさすがにと思うでしょうが、人は夢を見て生きるものです。6000円で掴める夢があるなら、挑戦してみませんか?人生を変えるきっかけを掴んでみませんか?あなたならやれます!共にいきましょう!

 

書いた通り、人生に彩りを与えるために馬券は悪くない手段です。何かを犠牲にしなければ、望むものは手に入らないのが世の常です。今あるお金で馬券を買って、よりよい人生を送るチャンスに手を伸ばしてみませんか?

馬券は余裕資金で楽しみましょう。