30代男性の恋愛観

今回の記事はとても気持ち悪い内容かもしれませんが、ここに書き残すことで自分の気持ちを整理すること、読んだ人の何か後押し的な何かになればいいと思って書きます。

 

私、先日、失恋をしました。今までも女性に振られた経験は数回ありましたが、今回のは精神的なダメージが非情に大きかったです。本当に。

正直、自分は顔は良くないし、属性は最悪だし、ハゲてるし、表面上だけ見たらいいところなんて微塵もありません。そのため、性格で頑張るしかないのですが、そこを相手に知ってもらって、気を許してもらえるかまでの道のりは途方もなく長くて。性格がいいか悪いかは取る側の認識であり、相性的なものもあるとは思いますが、極力人を不快にさせないようにしているつもりです。それと一緒に話ができる場があれば、出来る限り楽しく話すようにしています。

自分語りが入りましたが、今回はそういう点で仲良くしてもらえた女性でした。そういう気の合う女性と出会えること自体難しいので、個人的にはその時点ですごく嬉しい気持ちになりました。

最初に会ったときは「かわいいな」程度の印象でしたが、何回か会って話をしている内に彼女の優しさと笑顔に心が惹かれていました。本当に笑顔が自分の好みで彼女の笑顔のためなら、なんでもしてあげたいと思っていました。彼女の幸せが自分の幸せってやつですね。付き合う関係になる前からここまで気持ちを入れ込むのも今までなかったことで、自分の感情に少し驚きました。

自分の気持ちに気が付いてからはどうやって告白しようかを考えました。相手も年齢はそれなりに自分と近く、交際する以上は結婚という「ゴール」を意識して、軽薄な告白や流れは失礼だと思って、自分の中で考えうる最高のプランを日々考えていました。30歳の男がクソ真面目に恋愛計画を立てるなんてバカみたいかもしれませんが、何もない自分ができることは誠実さで勝負するしかないと思っての考えでした。

ある程度歳をいった後の恋愛は気持ち的なところより、もっと現実的な路線、それこそ経済的な話だったり、肉体的な話を上位に取るものだと思っていましたし、自分もそういう風な恋愛でいいと納得しているつもりでした。それでも、彼女のことが好きになってからは気持ちしかありませんでした。自分が好きな人に自分を好きでいて欲しい。別にセックスしなくても、お金がなくてもいい。二人でいれたらそれが一番の幸せだと思うようになっていました。借金のある人間が言うお金がなくてもいいってのは何一つ理屈が通ってませんね。

そんな風に一人で色々盛り上がっていたタイミングで相手に自分の気持ちを悟られることがありまして、電話で私の気持ちを確認されました。突然の出来事だったので、あんまり上手く言葉に出来なかったのですが、そのときはとりあえず自分の気持ちを伝えました。気持ちを伝えた後、彼女に電話口で「他に好きな人がいる」と言われて、電話があるまで浮かれていた気持ちが全て吹っ飛びました。それでも自分としては納得はいかなくて、会って話をしてもらえないかとお願いして、なんとか約束を取り付けられました。

その電話があった日は心底死にたくなりました。普通に考えれば、あんな魅力のある女性が他の男性と関わりがないはずがないのに、いつの間にか自分に多少なり気があるものだと思い込んでいました。バカです。本当にバカでした。

会う約束を取り付けたのは、「付き合うことはできない」と電話口では言われたものの顔を合わせてしっかりと自分の気持ちを伝えることだけはしたかったのと、もしかしたら彼女の気持ちを動かせるかもしれないという浅はかな思いからでした。情けない30代の男はそのような気持ちにすがるしかなかったのです。

会うまでの日々は本当に地獄のようでした。仕事も完全に上の空で、ふと気が付くと彼女のことを考えていて、社会人になってからそんなことは初めてでした。普段しないようなミスしたりと散々でしたが、20代にマトモな恋愛をせず傷つくことから逃げてきた結果が今なのだろうなと一人で後悔していました。

会うことになった当日まで色々考えていましたが、ここに書いているような自分の気持ちをそのまま伝えるのがベストだと思って全て感情のままに話すことにしました。その日会った彼女はいつものように笑顔で迎えてくれて、その時点で泣きそうになりました。もうこうやって会うことも難しくなると思うと、本当に胸が痛くなりました。でも、その日は自分の気持ちを聞いてもらうと決めていたし、突然泣いてもどうしようもないので感情は抑えました。近くのお店に入り、最初は普段通り取り留めのない話からして、少しはお酒を飲みながら最後となるかもしれない一緒の時間を過ごしていました。このまま、笑顔で別れて、また別の日に会うようなことをしたかったですが、自分の気持ちを伝えたいと言って呼んでいるので覚悟を決めて話を始めました。

最初に会ったときのことから、彼女に好意を持つようになった経緯を話して、最後に自分の気持ちをハッキリと伝えました。その間、彼女は黙ってうなづいて聞いてくれていて、本当にありがたいと思いました。私がすべて話し終わると、彼女も自身の気持ちを全て話してくれてました。その一つ一つの言葉がとても嬉しくて、本当にこの人を好きになって良かったと思いました。

時間も遅かったのでその後にお店は出て、駅へ向かう途中で「もうこれで会うのは最後にしよう」と言われて、もうこんなに好きな人と会えないという未来を考えた途端、どうしようもなく悲しくなり、涙が出てきました。彼女の前で泣いても彼女が困るだけだと分かっていたのに、どうしようもありませんでした。ボロボロ泣いて、「最後にしたくない」という気持ちを何度も伝えました。その後、少しだけ彼女が時間を作ってくれて、そこでも色々話してもらって、最後に「自分の気持ちが整理できたら、あなたへの思いを消すことができたら、また二人で会って欲しい」と伝えました。正直、しばらくはそんなことできないのは分かっていながら、微かな未来に希望を持ちたかった思いから出た言葉でした。優しい彼女は了承してくれましたが、いつそんな日が来るのかは自分でも分かりません。

彼女に好きな人がいる以上、そう遠くない未来に彼氏ができることは分かっています。でも、いまだに諦め切れません。許してもらえるなら明日にでも会って、一緒にご飯を食べたいです。でも、それは自分のわがままで、最後会った日に泣いてまでわがままを聞いてもらっている以上、気持ちは全て飲み込みます。あんまり考え込むと、また死にたくなってきてしまうので。

 

またいつか二人で会える日が来るかもしれませんが、来ないかもしれません。でも、彼女を好きだった間はとても心が満たされたし、間違いなく幸せでした。30歳のときにこんな気持ちを抱いたことを忘れたくないので、記事として残します。本当に気持ち悪くてすみません。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー追記ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

情けない話を書きます。ここに吐き出さないとどうにかなってしまいそうなので。

どうして俺じゃないのか。ただそれだけを思う。人の気持ちなんて簡単に動かないのは分かってる。彼女がしっかりと考えて時間をかけて悩んで決めたこと。それを尊重するのが俺がすべきこと。分かっているけど、納得がいかない。

会ってくれたことをとてもありがたく思う。一緒にお酒を飲んで楽しく話したことがとても素敵な思い出にもなっている。 彼女が好きなものを好きになって、時間と感情を共有したりもした。ただその記憶が今とても辛い。もう同じことはできないんだと思うと、胸が苦しくなる。涙が止まらなくなる。

彼女は優しい。その優しさにずっと甘えてきた。それが彼女を苦しめていたことは分かっていた。彼女は俺の気持ちがすごくありがたい、嬉しいと言ってくれた。でも、結果には繋がらなかった。伝えることに意味があると思っていた。それができれば満足できると思っていた。でも、どこかで結果に繋がると期待していた。結果は実らないと分かっていたのに本心では受け入れていられなかった。いつか彼女が俺のところに来てくれると思っていた。

彼女の思いを伝えられたとき、納得したフリをした。言葉ではなんとでも言うことができる。本当は納得していないし、今すぐにでも俺と付き合って欲しい。全部自分の独りよがりだと気づいていながら、その気持ちが抑えられない。現実は違う。俺じゃない。

もし、彼女が俺のところに来てくれたとしても、彼女が本当に幸せかは分からない。一度決めたことを覆してまで付き合って幸せなのかは分からない。俺のただの傲慢。でも、一緒にいたい。

明日から何を楽しみに生きたらいいかが分からない。辛い気持ちを抑え、会社へ行き、黙々と仕事をする。彼女に対する気持ちを忘れよう。忘れることが彼女に対する誠意。思いを引きずっていつまでも未練がましく生きていても彼女は喜ばない。

彼女を嫌いになりたいと思った。そう思って欠点を探そうとした。見つからない。全てが愛しい。馬鹿な男だと自分ながらに思う。結果に繋がらなくても、死ぬまで好きでいたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー追記ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今日、彼女を忘れるために一つ前に進んだ。

彼女は優しいので、付き合うことができないと彼女の思いを伝えてくれた後でも友人としてLINEを続けてくれていた。俺はただそれが楽しくて、仕事の合間に携帯を見て彼女から返信があれば、とても嬉しくて。少しでも返信に間があるとただ不安になって。既読がつけばそれだけで安心して。頭のどこかでは意味のないことだとも分かっていた。それでも、もう会えないかもしれない彼女のことを思うと、この関係を終わらせるのは嫌だった。少しでも繋がっていたかった。

今日の仕事中も携帯を気にしながら、色々考えていた。このままでいいのか。彼女の優しさに甘えていていいのか。気持ちを切り替えると言って何もしてないのではないか。そう考えて、今すべきことは毎日続けているLINEを終わらせることだった。

そのための連絡をさっき送った。まだ返信は来てないけど、元々そういう話はしていた。彼女は俺のこの情けないお願いをきっと聞きいれてくれるだろう。送った瞬間に後悔した。すごく辛くなった。唯一の精神的支えを自ら捨てた。

これを忘れる第一歩としたいが、生活していく中で耳にする言葉から色々と彼女を思い出してしまう。 あの時はただの一言だった言葉が今はただ懐かしく、恋しく、心に重くのしかかる。言われた言葉を思い出すと、そこから彼女の言動をそのまま思い出してしまう。同じことはもう二度とできない、これは記憶のまま終わってしまうと考えるとそれもすごく悲しくなる。こんなことばっかり考えていて、いつ忘れられるのだろうかとは思う。

それでも、彼女と毎日連絡取らないことで何かが変わってくるはず。より一層気持ちが強くなるようなことがあれば、もうどうしたらいいか分からない。